RI.Studio WORKS — 01 / MOFULOG APP 一覧に戻るBACK
01
PROJECT — MOBILE APP / UIUX

「モフログ」App

ペットケアアプリの提案 — 見えない不安を、見える安心に

UIUX Appデザイン
GMO デザインアワード2025 に入選 ↗
YEAR
2025.04
ROLE
調査・企画・UIUXデザイン
TOOLS
Figma
TERM
調査 4.14–25 / デザイン 4.26–27
モフログ — ホーム画面を表示したスマートフォン
01
OVERVIEW

概要

モフログとは

「見えない不安を、見える安心に」をコンセプトに、ペットの 健康・運動・行動を可視化し、飼い主がどこにいても、いつでも 愛するペットの様子を確認できる機能を提供するアプリ。 飼い主の不安を解消し、ペットとの暮らしをより安心で豊かなものにする。

問題発見

人々の生活水準が向上する一方で、「心のやすらぎ」や「癒し」を求める傾向が 高まっている。現代社会はストレスと隣り合わせの時代とされ、人と動物との関係も 改めて見直されつつある。 ペットは人間のように、「体調が悪い」「お腹がすいた」といった小さなサインを 言葉で伝えることができない。伝えにくいサインを自然に受け取れるよう 支援するため、本アプリを提案した。

スマート首輪のイラスト
スマート首輪
見守りカメラのイラスト
見守りカメラ
モフログ — 健康スコアとリアルタイムデータのUI展開
モフログ — AI知能健康スコアとリアルタイムデータ
Who
犬と猫を飼っている人
What
ペットの健康状態・行動・感情の変化を可視化し、「わからない不安」を「見える安心」に変える
Why
ペットは言葉で体調や気持ちを伝えられず、飼い主は「わからない不安」を抱えやすいから
How
AIとデータ解析を活用し、健康や行動の変化を可視化し、飼い主にリアルタイムで通知することで不安を解消する
02
IDEA

アイデア

背景 — BACKGROUND

「ペットの見えない不安を、
直感的に伝える可視化」とは何かを考えた

テクノロジーの進化や都市化の進行によって、暮らしは便利になる一方で、 孤独や不安を感じやすい社会環境が広がっている。その中で、 ペットは日常に癒しや安心感を与え、心の支えとなる存在として 多くの人に受け入れられている。ペットとの関係が深まるにつれ、 健康や気持ちの変化に気づくことの難しさや、命を預かる責任の重さが 意識されるようになってきた。「大切な存在だからこそ、よりよい環境で 一緒に暮らしたい」という飼い主の思いが、新しい関わり方の模索に つながっている。

ホーム — AIアドバイス画面 健康管理画面 運動管理画面 行動管理画面
  1. 1

    AIから飼い主への最適行動提示

    記録された健康・食事・運動・行動データをもとに、AIがその日のコンディションに合わせて適切なアドバイスを提供。「今日は運動量が少なめなので、少し遊び時間を増やしましょう」など、具体的で行動しやすい提案が毎日届く。

  2. 2

    健康モニタリング機能

    心拍数・体温・呼吸・活動量などをリアルタイムで記録し、ワクチン接種や定期検診、駆虫のスケジュールも一括で管理。異変の早期発見や健康履歴の確認ができ、日々の安心につながる。

  3. 3

    食事・運動量管理

    毎日の食事量・回数、運動時間や消費カロリーを記録し、その日の行動ルートとあわせて生活習慣の最適化をサポート。履歴を振り返りながら、健康維持や肥満予防にも役立つ。

  4. 4

    行動トラッキング(留守中も安心)

    外出中でも、カメラや位置情報によってペットの行動が見える化。活動ログや動きの変化を記録し、異常行動があれば通知。履歴を通じていつもと違う様子にも早く気づくことができる。

03
RESEARCH

調査・アンケート

市場 — 視点は全世界から

ペットは今や家族の一員として扱われることが一般的になり、 ペットケア市場は年々拡大している。2023年の世界のペットケア市場規模は 約3,128億米ドルとされ、大きな経済圏を形成している。 さらに2036年には約6,238億米ドルに達する見込みがあり、今後も成長が 続くと予測されている。ペットの健康や気持ちをサポートするアプリには 十分な市場性があるといえる。

視点は全世界から日本へ

世界全体でペットケア市場が急速に拡大している中、日本においてもその流れを受け、 ペットに対する関心と支出が年々高まっている。特に少子高齢化や単身世帯の増加、 在宅時間の増加といった社会背景の中で、ペットは「癒し」や「家族の一員」 としての役割を果たしており、経済的にも文化的にも大きな存在になっている。

世界各国のペット飼育比率マップ
アメリカのペット関連統計
2024年のアメリカ
アメリカのペット関連統計
2024年のドイツ
アメリカのペット関連統計
2024年のアルゼンチン
アメリカのペット関連統計
2024年南アフリカ
アメリカのペット関連統計
2024年中国
アメリカのペット関連統計
2024年日本
アメリカ 2024
1520億ドル
アルゼンチン 2025推定
17.3億米ドル
ドイツ 2023
75.68億ドル
南アフリカ 2024
5,620万ドル
中国 2024
475.79億ドル
日本 2023
124.5億ドル
アンケート — ペットに関してデータ

「現代社会のストレス」「ペットの状態の理解」「ペットとの関係」の3テーマで アンケートを実施。ストレス要因の上位は仕事/勉強で頻度はほぼ毎日。 ペットとの生活では「ストレスが軽減された」という回答が最も多く、 気にしていることの上位は健康状態だった。さらに65歳以上では、ペットを 長く飼う人ほど認知機能が高く、維持に良い影響がある可能性が示されている。

ペットに関してデータ

1「現代社会のストレスに関して」
アンケート
Q1. 今、何ストレスを感じている?
  • 仕事/勉強
  • 人間関係
  • 将来やお金に不安
  • 健康/体調
  • SNSや情報の多さ
  • その他
Q2. ストレスの頻度は?
  • ほぼ毎日
  • 週に数回
  • 月に数回
  • ほとんど感じない
Q3. ストレス解消法は?
  • 音楽・映画・読書
  • 運動・ヨガ
  • ペットと過ごす
  • 誰かと話す
  • その他
2「ペットの状態の理解」
アンケート
Q4. ペットは飼ってる?
  • はい(犬)
  • はい(猫)
  • はい(その他)
  • 過去に飼っていた
  • 飼っていない
Q5. ペットはあなたにとって?
  • 家族
  • パートナー
  • ペットはペット
  • 商品としての存在
  • その他
Q6. ペットとの生活の変化は?
  • ストレスが軽減された
  • 安心感・癒しが増えた
  • 感情の起伏が落ち着いた
  • 孤独感が減った
  • 特に変化はない
  • 飼っていない
3「ペットとの関係について」
Q7. ペットの理解度は?(0〜100%)
  • 10〜30%
  • 40〜60%
  • 70〜90%
  • 100%
Q8. ペットで気にしていることは?(上位3つ)
  • 健康状態
  • 食材
  • 安全
  • 精神状態
  • トイレ/衛生
  • 行動の変化
  • コスト
Q9. ペットがいなくなった場合の回復期間は?
  • 数日
  • 数週間
  • 数ヶ月
  • 1年以上
  • 想像できない
「認知機能」4

65歳以上では、ペットを長く飼う人ほど認知機能が高く、維持に良い影響がある可能性があります。

全体的な認知スコア:+0.76(p=0.03)

即時単語記憶:+0.30(p=0.02)

遅延単語記憶:+0.40(p=0.007)

「身体的健康状態」5
BMI(体格指数)

28.6

29.3

高血圧の罹患率

46.3%

59%

糖尿病の罹患率

14.6%

19.5%

身体活動

4.9

4.3

ペットの存在が、よりアクティブで健康的な生活スタイルに結びついていると考えられます。

データ出典 —
pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10280126

犬の飼い主の一日 — A DAY WITH A DOG

平日 6:30–23:30

平日の犬との一日のサイクル図 平日の犬との一日のサイクル図

仕事が立て込んでいるときに家族に世話を頼めればいいですが、世話できるのが自分だけだとハードワークになります。

休日 8:00–23:30

休日の犬との一日のサイクル図 休日の犬との一日のサイクル図

犬を飼っていると、休日もアクティブになります。平日にできなかったことを片付けながら、一緒に過ごす時間がとても充実しています。

平日
犬の世話約1〜2時間(朝晩のごはんと散歩など)
犬と遊び約0.5〜1.5時間
自由時間約1〜3時間程度
休日
犬の世話約1.5〜2.5時間(朝晩のごはんと散歩など)
犬と遊び約1〜3.5時間
自由時間約2〜5時間程度
猫との暮らし — A DAY WITH A CAT
猫との一日 — 猫の一日の過ごし方を描いたイラスト

猫はその日の気分で動く、マイペースな生き物。飼い主とのふれあいも少なめで、 撫でたり、たまに遊んだりする程度。数分で「もういいや」という顔をされることもある。 基本的にはひとりで遊んで、寝て、ぼーっとしている。人間の都合なんて気にしない。 でも、ふとしたときに甘えてくる——その絶妙な距離感こそが、猫と暮らすいちばんの 魅力なのかもしれない。

一日の時間配分 — TIME SPENT
猫の世話1〜1.5時間(ごはん・トイレ掃除など)
猫と遊び1時間
自由時間5時間以上
04
INTERVIEW

インタビュー

Aさんと愛犬きなこのイラスト
基本情報 — Aさん × 犬「きなこ」
年齢
35歳
職業
会社員
在住
東京・都内マンション(ペット可)
ペット
大型犬・12歳(高齢期)
01 — インタビュー内容
きなこは、赤ちゃんの頃からずっと一緒に育ってきた大切な存在なんです。今では12歳になって、犬としてはもう高齢期に入っています。 大型犬ということもあって体重もあるので、体調の変化が目に見えて分かりづらくて、日頃から健康面がとにかく心配ですね。 特に去年、病気で手術を受けたんですが、それ以降運動能力がかなり落ちてしまって。動く量が減ったことで太ってしまい、それがまた関節や他の病気につながるんじゃないかって、今はそれがすごく気になっています。 あと、私は平日は仕事で家を空けることが多いので、留守中のきなこの様子も気がかりです。分離不安みたいなところもあるので、ちゃんと落ち着いて過ごせているのか心配になるんです。
  • 高齢期
  • 体調の変化
  • 健康面
  • 手術を受けた
  • 関節や他の病気
  • 分離不安
  • 心配
02 — ユーザー分析:課題と深層ニーズ
健康管理
  • 小さな変化にも気づいてあげたい
  • ペットの健康を「見える形」で把握したい
  • ちゃんと向き合えてるって安心したい
離れている時の不安
  • 離れていてもつながっていたい
  • 自分がいない時も安心して過ごしててほしい
Bさんのイラスト
基本情報 — Bさん × 猫「モモ」
年齢
32歳
職業
会社員
在住
東京・都内マンション(ペット可)
ペット
アメリカンショートヘア・1歳3ヶ月
01 — インタビュー内容
うちの猫は、とにかくマイペースな子です。普段はそれほどベタベタしないけど、私が疲れているときに、そっとそばに来てくれるんです。その姿を見るだけで、本当に癒されますし、私にとっては大きな精神的な支えになっています。 ただ、去年、猫が「猫伝染性腹膜炎」という病気になってしまい、治療費に170万円ほどかかりました。幸い元気になったけど、「もっと早く気づければ…」という後悔は今でも残っています。 そして、以前、うっかり窓を閉め忘れて猫が脱出してしまったことがあったんです。本当に焦り、数時間後にようやく見つけたときは、涙が出るくらいホッとしました。
  • 精神的な支え
  • 猫伝染性腹膜炎
  • 治療費170万円
  • 早く気づきたかった
  • 脱出
  • 留守中の様子
02 — ユーザー分析:課題と深層ニーズ
安全管理
  • 日常の中でもつながりを感じられる手段を求めている
  • 離れていても、猫の様子が「見える」安心が欲しい
  • 想定外のトラブルから猫を守りたい
健康管理
  • 病気の兆候を"もっと早く"知りたい
  • 「正しいケア」をしているという安心感が欲しい
03 — 提案

健康状態の見える化機能

食事・日々の体重・運動量を記録し、グラフ表示

アドバイス機能

体重・運動・食事データに基づく健康アドバイスを提供。過去の傾向から、異常があればアラートや病院受診のタイミングを提案

離れている時の見守り機能

カメラ連動・行動ログでリアルタイムに確認し、リスクに備える

05
APPROACH

特徴とアプローチ

解決方法・サービスの特徴

見えない不安を、見える安心に

犬と猫のイラスト
  1. 1

    健康モニタリング機能

    • 心拍数
    • 体温
    • 呼吸
    • 活動量
    • 定期検診
    • 駆虫
    • ワクチン接種
    • 履歴

    リアルタイムで記録し、ワクチン接種や定期検診、駆虫のスケジュールも一括で管理。異変の早期発見や健康履歴の確認ができ、日々の安心につながる。

  2. 2

    食事・運動量管理

    • 食事量
    • 回数
    • 運動時間
    • 消費カロリー
    • 日中の行動ルート
    • 履歴

    毎日の記録とその日の行動ルートをあわせて生活習慣の最適化をサポート。履歴を振り返りながら、健康維持や肥満予防にも役立つ。

  3. 3

    行動トラッキング(留守中も安心)

    • カメラ
    • 位置情報
    • 活動ログ
    • 動き変化
    • 異常行動検出
    • 履歴

    外出中でもペットの行動が見える化。異常行動があれば通知し、履歴を通じていつもと違う様子にも早く気づくことができる。

AIによる一日ごとのパーソナライズ提案の構造図
04 — AIによる一日ごとのパーソナライズ提案

AIから飼い主への最適行動提示

記録された健康・食事・運動・行動データをもとに、AIがその日のコンディションに 合わせて適切なアドバイスを提供。行動傾向の解析、運動時間の最適化提案、 食事量の調整提案、フィードバック通知、1日のまとめ通知などを統合し、 たとえば「今日は運動量が少なめなので、少し遊び時間を増やしましょう」など、 具体的で行動しやすい提案が毎日届く。

カスタマージャーニーマップ — CUSTOMER JOURNEY

使用前・使用中・使用後の3段階で、ユーザーの行動・思考・感情の変化を整理。 「半信半疑」「不安」から始まった感情が、データの見える化とAIアドバイスの体験を通じて 「安心」「満足」「信頼感」へと変化していくプロセスを設計の軸にした。

使用前
使用中
使用後
状況
認知・興味
体験・理解
行動・楽しむ
感想・利用続ける
目標
ペットの健康や行動状況などを把握できる方法を見つける。
使い方を理解し、日常に取り入れられるか試す。
習慣として定着させ、日々の生活に安心と楽しさを加える。
心配することがなくなる。
ユーザー
行動
外出中に猫がどう過ごしているか不安に思う。ペットケアの方法やアプリをネットで調べて、SNSや記事でペットの健康情報を見る
アプリをDLして、初期設定をする。心拍や体温などのデータがすぐに見える。グラフ化されていて、分かりやすくて安心
アプリで健康状態や行動履歴を日々確認。AIアドバイスを受けて運動量を調整し、ふれあいを増やす。
健康の変化とAIアドバイスを見返す。少しずつ心配がなくなっていく
思考

「留守中ちゃんと落ち着いて過ごせているかな?」

「餌の量はどれくらいいいかな?」

外出時に「今モモ何してるかな?」(ペット名)

「運動不足って言われるだけじゃなくて、目標達成率も教えてくれるのいいな。」

「今日どれだけ動いたかすぐ見えるの、めっちゃ分かりやすい!」

「心拍や体温が一目で分かるの、すごく安心する!」

「データを見て適切な運動量や食事量を調整できる」

「行動履歴があると安心できる」

「いつでもペットの様子が見られるから安心できる」

「体調や行動が記録されていると、いざという時も落ち着いて対処できそう」

「日々のデータがあると安心」

感情
06
OUTPUT

アウトプット — 画面遷移図

ログイン — LOGIN

アプリを立ち上げると、最初に「見えない不安を、見える安心に」のスローガンが表示される。 同時に、スマートデバイス(専用の首輪センサー・カメラ)との連携設定を促す。

ログイン画面
ペットプロフィール登録画面
ホーム — HOME

最初に直感的にわかる健康スコアと、ペットの現在の状態(例:睡眠中/遊び中など)を表示。 そして、アドバイス・健康データ・運動データ・行動地図の4つのセクションが並び、 ユーザーはこの画面だけでペットのコンディションを広く把握できる設計になっている。

ペットプロフィールカード — モモ
ホーム — AIアドバイス
ホーム — 健康タブ(正常)
ホーム — 健康スコア45・異常アラート
健康管理 — HEALTH

最初に、ペットの現在の健康状態(異常なし/注意あり)を一目で表示。 そして、心拍数・呼吸数のリアルタイムデータをグラフと色分けで可視化。 さらに過去の健康データ履歴も閲覧でき、体調の変化や傾向を振り返ることができる。 日々の小さな変化にも早く気づける設計になっている。

健康管理 — 現在の状態
健康管理 — 時間帯別スコア
健康管理 — 履歴グラフ
運動管理 — EXERCISE

今日の運動時間・移動距離・消費カロリーを一目で確認できる。 目標に対する達成率もわかりやすく表示され、運動不足や頑張り具合をすぐ把握できる。 さらに、運動記録・ジャンプなど運動タイプ別に分類されたデータも見られ、 ペットの運動習慣を細かく理解できる。

マイページ — MY PAGE

飼い主情報とペットプロフィールを管理。名前、種類、写真など基本情報を編集でき、 ペットごとに個別設定も可能。通知設定では、健康アラートや行動通知などの 受け取り設定をカスタマイズできる。

運動管理画面
マイページ画面
行動管理 — BEHAVIOR

ペットの留守中の行動ログをタイムライン形式で確認できる。 「ソファで休憩」「窓際で遊ぶ」など、場所と行動内容が記録され、1日の過ごし方が一目でわかる。 リアルタイムでカメラ映像をチェックできる機能もあり、外出先からでも様子をすぐに確認できる。 普段と異なる動きや大きな音を検知した場合は、異常アラートが表示され、早期対応を促す設計になっている。

行動管理 — 行動ログ
行動管理 — 異常アラートあり